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事務所の売れ線後輩 オーラルとフレデリックが挑むサカナクションを"超える"ということ

THE ORAL CIGARETTESサカナクションフレデリックというと、音楽性的にはなんにも共通点がない。

が、この3バンドは同じ系列の事務所に所属しているという共通点がある。

サカナクションはHIP LAND MUSICという事務所に所属している。一方THE ORAL CIGARETTESフレデリックは、MASH A&Rという事務所に所属している。

MASH A&Rは、MUSICAとA-Skeatch、SPACE SHOWER TV、HIP LAND MUSICが共同出資してできた事務所である。

HIP LAND MUSICのサイトにもMASH A&R所属アーティストの写真が載っているので、この3アーティストは全部同じ事務所ともいえる。

HIP LAND MUSIC CORPORATION

そして、年功序列でいえばサカナクション(2008年所属)→ THE ORAL CIGARETTESフレデリック(2012年所属) となる。

結成年でいえばサカナクション(2005年)→フレデリック(2009年)→ THE ORAL CIGARETTES(2010年) 。

なのでサカナクションTHE ORAL CIGARETTESフレデリックの一世代上になるイメージだ。

さよならはエモーションという曲

サカナクションのさよならはエモーションは、「さよならエモロック」がテーマになった曲だ。

「実際、その「さよならはエモーション」を作っていた時の僕の気持ちというのは、"さよならエモロック" だったんですよ。"もう、こういう曲やりません。さよなら、エモーションロック。"だったんです。なので、思いっきりエモーションな曲にしちゃおうと。リアレンジするのであれば、いま自分が思う最高のエモーション、"さよなら" から感じるエモーションを、言葉と音楽にできたらなと思い、アレンジに入ったわけです。

新曲「さよならはエモーション」初オンエア! | 未来の鍵を握る学校 SCHOOL OF LOCK! サカナLOCKS!

なのでサカナクションはこの曲でエモーションにさよならしたとも読める。

実際、この後にリリースした

新宝島

・「聴きたかったダンスミュージック、リキッドルームに」

・多分、風。

・moon→SORATO

・陽炎

は結構明るい。

あと、聴きたかった〜以外は全部タイアップソングなので、タイアップがある前提で書かれている。(聴きたかった〜もあとからタイアップになったけれど)

834.194収録曲の全貌がまだわからないけれど、今の時点で判明している「マイノリティ」「忘れられないの」は比較的明るい曲だし、サカナクションらしい暗さがある「ナイロンの糸」は20歳の頃に作った曲なので、今作ったわけではない。

しかも忘れられないのとナイロンの糸はタイアップソングだ。特に忘れられないのは、CMのために歌詞を書きまくったと公言している。

サカナクションはタイアップが嫌いと言うわりにタイアップだらけなので、ある意味商業ミュージシャンになりつつあり、その過程でエモーションにさよならしたともいえる。

なのでさよならはエモーション以降のサカナクションは、本当にエモーションに手を振ったとも読める。

飄々とエモーションという曲

フレデリックの飄々とエモーションの歌詞は、フレデリックのことを歌っている。

フレデリックは優等生バンドである。下ネタとか言わないし、岡崎体育ゲスの極み乙女。みたく炎上したこともない。不仲という話も聞かない。しかもイケメン。

これだけなら単なるJPOPバンドのように思えるが、そうなっていないのはちゃんとエモーションがあって、そのエモーションがJPOP的ではないからだ。

THE ORAL CIGARETTESのスタンス

THE ORAL CIGARETTESが飄々とエモーションと同時期にリリースした‪アルバム「Kisses and Kills‬」のタイトルは、日本語にすると「キス」と「殺意」が入り交じった単語である。

相反する2つの単語が入っているこのアルバムは

人間が併せ持つ「闇」と「光」のような相反する感情、心の中でうごめく衝動と理性の葛藤など、矛盾するかのような二面性の中で生まれた感情を、生かすも殺すもあなた次第、という意味が込められている。

THE ORAL CIGARETTES、ニューアルバム『Kisses and Kills』を6月リリース – 音楽WEBメディア M-ON! MUSIC(エムオンミュージック)

このような意味でつけられた。

さらにこのアルバムを引っ提げたツアーのレポートのタイトルには

THE ORAL CIGARETTES、人間の感情を抉り肯定するキャリア最大ツアーが横浜アリーナで完結 | SPICE - エンタメ特化型情報メディア スパイス

がつけられている。

ライブの解釈は人によって違うが、THE ORAL CIGARETTESは感情を肯定的に見ているのだ。

先輩を超えるということ

さよならはエモーションは、2014年10月にリリースされた曲だ。

この当時、THE ORAL CIGARETTESフレデリックはまだメジャーデビューしたばかりだった。いわゆる"若手バンド"のうちの2つで、注目はされていたが、メインストリームにいるわけじゃなかった。

それから約3年数ヶ月。THE ORAL CIGARETTESフレデリックは、フェスのメインステージに立つようになったり、CDがオリコントップ10入りしたり、深夜とはいえ音楽番組に出たりと、ロックシーンのメインストリームを担うようになった。

そんなタイミング(2018年6-7月)でのこの作品。THE ORAL CIGARETTESフレデリックは、事務所の先輩であるサカナクションを超えるためにこのタイミングで作品をリリースしたのかと思う。

disっている(じゃなきゃ三原健司山中拓也も山口一郎のツイッターフォローしない)とかではなく、超えてもらわないと、音楽業界は縮こまるし、事務所も同じである。

だからこそ先輩を超えようという意思を作品に込めたのではないか。

人気面だけではなく芸術面も極めないとサカナクションは超えられないけれど、頑張ってほしい。

これは勝手な考察だし、公式的には全く見当違いではあるが。